当ブログでは、『スレイヤーズREVOLUTION』『スレイヤーズEVOLUTION-R』の感想を中心に、スレイヤーズについて延々と暑苦しく率直に語っております(笑) 最近はスレイヤーズフィギュア紹介ページみたいになってますがw
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(07:25掲載)
前半の感想というのは、評価の対象になりづらいだろうな~と、自分でも思ってたのですが、10話前半の感想には、またしても5拍手もいただいてしまいました(汗)
それはもちろん、この回の濃さが多分に影響しているとは思いますけど♪
(16:15追記)
16時頃に細部修正をし、最後の方に1行だけ追記しました。(この文字色)
掲載直前はかなり眠かったので不安もあったのですが、大きなミスはなかったようなので安心しましたw
今週の更新は、月曜までにあと1回行えるかどうか、という程度になると思います。
あまりにも仕事がこなせていないですので…(汗)
また、拍手コメントのお返事も、金曜か土曜にさせていただこうと思います。


またもや遅くなりましたが、以下、EVO-R10話の話を追ったネタバレ感想後分です。
 

アイキャッチ1枚目はゼルガディスとアメリア。2枚目はレゾ。


壷を手にして、剣を突き付けるゼルガディスを見つめるリナたち。
「まさか……レゾが…」
ゼルガディスの言葉に、信じられない、という思いで口にするポコタ。

「聞いていたのか。…まぁいい」
言いながら、壷に突き付けていた剣を下げるゼルガディス。
「これでよくわかったろう。レゾという奴が、どういう奴か」
「…で、でも」
「でも?でも何だ。
レゾはな、自分の目を開かせるためならどんな犠牲もいとわない、賢者という善人の皮を被った大悪党なのさ」

なおもレゾを信じようとするポコタに、冷たい口調で言うゼルガディス。
これは勝手な想像ですが……
ゼルガディスは、レゾのことを信じようとするポコタと、過去にレゾを慕い、キメラにされてもなお信じようとして、そして裏切られた自身とを、重ね合わせているような気がします。
ポコタを見ていると、過去の自分を見ているような気持ちになってしまうのかもしれません。
そう考えると、これまでに、レゾを信じようとするポコタに対して、ゼルガディスが不快感を示していたことも、より納得がいってしまうのですが……考えすぎですか?(汗)


「本当にそうでしょうか?」
「なに?」
「この世に真の悪は存在しません。そうレゾ様はおっしゃっていました」
「そのレゾがしたことをわかっているのか!? ふざれるな!」
「ですが……」
「ムダよ。今のゼルになにを言っても」
「リナさん…」
「お、おい……。
あいつの言ってたことは本当なのかよ?」

「ん~。まぁね。
レゾの本性が、善か悪かはともかくとして、レゾが自分の目のためなら手段を選ばないってことは確かね。実際そのせいで、あたしも大変な目にあってるし」

「そ、そうなのか……」
いつの間にか、リナの頭上に乗っていたポコタが、ショルダーガードの上に移動してますw
まぁ、このほうがお互い、顔が見えていいと思いますけど。


「で。ついでと言っちゃなんなんだけど。
おかげで今、基本的なことを聞き忘れてたのに気付いちゃったのよね~。」

「基本的なこと?」
「レゾ。そもそもあんた、なんだって冥王の壷なんて作ったの?」
冥王の壷を指差して言うリナ。
をを。前々から気になってた重要な質問がきました。

「そういえば、わたしたち、タフォーラシアのことがあったから、壷を手に入れることとその封印を解くことだけに気をとられてましたけど…」
「レゾともあろうお方が、伊達や酔狂でこんなもの作るわけないわよね~。
まさか、自分の魂を、別の肉体に移し替えることで我が目に光をぉぉ!な~んて思ってたりして。…して?」

リナが言ったすぐ後に、満月が黒雲に閉ざされる。

「千人の、実験体が必要だった」

「なにっ!」
「千人の実験体って…」
「そりゃどういうことだよ?」
レゾの言葉に驚くリナたち。
なお、オゼルだけは無反応です。

「その者の言う通りだ。
幾多もの実験に失敗したわたしは、他人の目を借りて光を得ることを思いつき、そのために必要な、冥王の壷の製造に着手した


「幸いにして、壷を使っての魂の移行実験は成功した」
ここで映し出されるのは、レゾが、ポコタの元の身体から魂を壷に移している光景。

「だが、人体から人体への魂の移行は容易ではない。
わたしの魔力容量(キャパシティ)に耐え得る器を得るには、最低でも千人の実験体が必要だったのだ

続いて、無数のクリスタルに封じ込められた人々の姿。

「おい……。ちょっと待て。
その千人の実験体っていうのはまさか!」

レゾの言葉に、思わず叫ぶポコタ。

「十分な素材は確保した。
あとは気の遠くなるような調査を繰り返し、ようやく魂を移すにふさわしい器を見つけ出すことができた。
だが……自身の魂を移す作業を実行する前に、わたしは……シャブラニグドゥと共に、リナ=インバースに滅ぼされ、この魂だけがこの壷に封印されてしまったのだ」


初見でも、このレゾのセリフは少し引っかかったのですが……
『シャブラニグドゥと共に滅ぼされ』『この魂だけがこの壷に封印』という言い方は、言葉通りに受け取れば、壷の中にシャブラニグドゥは封印されていないということになりそうですね。
けどそうなると、オゼルの7話の、「レゾ様の魂を甦らせること。それはすなわち…」の、後に続く言葉が全くわからなくなりそう……と、当初は思ったのですが、それについては後で書きます。
ところで、ここでは、シャブラニグドゥと対峙する、光の剣を手にした銀髪のリナの後姿が描かれていますが、素晴らしくかっこいいです。


「そんなことはどうでもいい!」
悲鳴に近い声で叫ぶポコタ。
「お前が確保した、千人の実験体っていうのは……タフォーラシアの民のことなのか!?
そうなのか!?」


壷の中のレゾは、沈黙したまま、なにも答えない。
……無言の肯定。

「……そんな…」
愕然とする、ポコタ。
「ひどい…!たった一人の身体を得るために、千人もの人を!」
「タフォーラシアに蔓延した疫病を利用して、まんまと実験体を手に入れたってわけか」
「利用した、だけならまだいいけど……」
「えぇ?」
リナの言葉に驚く一同。
このときのオゼルは、リナのことを見てはいますが、やはり無表情のままです。声を上げてるかはわかりませんが。

「おい……リナ。今なんて…?」
「言ったでしょ。レゾは目的のためなら手段を選ばないって。
……あんまり考えたくはないけどね」


「……いくらなんでもそんな……!」
何かに気付いて、言うアメリア。
「……おい…」
言葉を漏らすポコタ。複雑な表情のリナ。
リナは、この後レゾが話すことになる、その本心を想像できてしまい、リナの言葉を受けて、アメリアとポコタにも、大体は想像がついてしまったのでしょう。

「大いなる善をなすためには、時には小さな悪も必要なのです」
画面に映るのは、無数の髑髏の上に立つ、レゾの姿。

レゾのその言葉に、強い衝撃を受けるポコタ。
「なに…!」
「そんな……!」
「ええ…!?」
リナは、レゾの本心を予想できていたためか、驚きの言葉は発していません。
オゼルはやはり無反応です。


「小さな悪だと!?」
「それのどこが!疫病で失われた命は!実験台にされるとも知らずに眠りにつかされたタフォーラシアの人々は!」
激しい口調で言葉を放つアメリア。
アメリアのこれほどまでに激しい口調は珍しいですが、アメリアはポコタと同じ、人の上に立つ者ですから、なおさら憤りが強いのかもしれません。

「その全部が、あんたの目を開かせることより小さいっての?」
アメリアとは対照的に、怒りを表には現わさずに問うリナ。

「わたしの目が光を得れば、その何十倍もの人を救える」

「そのためだったら、タフォーラシアはどうなってもいいのか!」
怒りをあらわにして問う、ゼルガディス。

「……そうだ」

レゾの発言に、何も言えなくなる一同。
「レゾ……」
静かな声で言うリナ。
(予想はしてたけど、本当にそう思ってたなんて……)
リナは、そんな思いから、その名を口にせずにはいられなかったのでしょうか…。


ポコタは、しゃくりあげて、涙を流し……
「うわぁぁぁぁ!ウソだぁぁぁぁぁ!」
泣き叫ぶ、ポコタ。

そのポコタの姿を見て、ゼルガディスはショックを受けたような表情を見せ、直後、激しい怒りの形相に変わる。
「貴様って奴はぁぁぁっ!!!」
叫んで、壷を叩き壊そうと振り上げる!
これはもう、過去にレゾに裏切られた自身と、今のポコタの姿とを重ね合わせてしまったようにしか見えません…。
このあたりはもう、見ていて泣きそうになってしまいました…。


…しかし。
「…へっ……へへっ……へへへっ……はははははっ」
突然、笑い出すポコタ。
思わぬ反応に、ゼルガディスは壷を振り上げたまま、動きを止める。

「…なにを言い出すかと思ったら、バカバカしい。
い、いくらなんでも、そんなことあるわけないだろ。あんまり真に迫ってたんで、うっかりだまされるとこだったぜ……ったく…」

涙交じりの声で言って、手で涙をぬぐうポコタ。
これはもう……自己防衛本能が働いてしまっていますね……。
かなり痛々しくて、泣けてきます。
ただ、ポコタの笑い始めたときの表情がかなり危険な感じだったこともあり、「まさか、壊れてしまったのか…?」と心配しましたが、そうではなかったので、とりあえず少しは安心しましたが…。


「ポコタさん……」
「……まぁ……信じられない気持ちもわかるけどね…」
心配げに声をかける、アメリアとリナ。
「信じるも、信じないもあるか!
どうせウソつくなら、もっと現実的なこと言えってんだ!」

そう言ったポコタの表情は、いまにもまた泣き出してしまいそうなもの。
「お前はまだ、本当のレゾを知らないだけだ!」
強い口調で言うゼルガディス。
ゼルガディスの言葉は冷たいようにも聞こえますが、ポコタに現実を受け入れるよう、あえて厳しい言葉を言っているようにも聞こえます。
(もちろん、ゼルガディスの地の性格的なものは大きいと思いますが)


「やかましいっ!」
叫んで、ゼルガディスの抱える冥王の壷の目の前へと移動するポコタ。
「もし今の話が本当だとしたら、一体レゾが見つけた器は、依り代ってのは誰なんだ!?」

「それは……」

「それは?言えるものなら言ってみやがれ。そしたら少しは信じてやらぁっ!」
言えるわけがない、とばかりに、腕を組んで余裕の表情を見せるポコタ。

「その者の名は……」

「誰なんだよ!」

「……ポセル=コルバ=タフォーラシア」

「……え!?」
レゾの言葉に、驚くリナたち。
オゼルはここでも、全く驚いた様子を見せていません。

「……オレ…?」

「そうだ。皮肉にも、わたしが見つけた依り代は、魂の移動実験に使った、お前の本体だった…」

「オレが依り代……?」
「オレの身体を使えば、残りのみんなは救われる……」

ポコタの脳裏に浮かぶ、平和な頃のタフォーラシアの人々の姿。
そして、疫病の恐怖に怯える人々の姿。
「オレが犠牲になれば……」

「そうだ。…そのはずだった

「…はずだった?」

「だが幸いと災いは表裏一体。全ては、はかない灯火のごとし……」

初見では、このレゾの言葉の意味ははっきりとはわかりませんでしたが……。
これを書いてて……見えてきました。
それについては、最後の方で書きます。


「オレが……!」
決意を固めたのか、ゼルガディスを睨むポコタ。

「そうはさせるか!」
機先を制して、ポコタの目の前の地面に術を叩き込む。
土煙が上がる中、素早く飛行呪文で空に飛び立つゼルガディス。
これは恐らく、ポコタを攻撃する意図はなく、威嚇の意味合いが強かったものと思われます。
やはり、できることならあまり手荒なマネはしたくないのでしょうか……。


「逃げた!」
「レゾ様!」
すぐに飛行してゼルガディスを追うオゼル。
「ま~た~?
アメリア、あたしたちも行くわよ!」

言って、リナも飛び上がる。
「はいっ!」
答えて、リナに続いて飛ぶアメリア。
「ったくぅ…!」
飛びながら文句を言うリナですが、なにげないこの一言が、すごいリナらしいと思います(笑)

「ああああ。ま、待ってくれ~」
置き去りにされて、あわててリナたちを追って走るガウリイ。
リナたちとしては一刻も早くゼルガディスを追う必要がありましたから、ガウリイの置き去りはやむなしですね…。
今回のガウリイはセリフもほとんどなく、全くいいことなしですが、この展開ではさすがにそうなるのは仕方ないと思います。
ガウリイの見せ場は、恐らくこの後の残り3話のどこかで用意されてると、個人的に勝手に思っていますので、今後に期待することにします(笑)


そして、ただ一人取り残された、ポコタ。
「オレが……!」
歯噛みして、言葉を絞り出す。



海原の上を飛行するゼルガディス。
「…これで振り出しに戻る、か」
「なんのつもりだ?」
「知れたことだ。レゾ。今度こそ貴様との決着をつけさせてもらうぞ」
「…決着?」
「そうだ」
ゼルガディスはそう言ってからしばらく飛行し、上空で静止する。

「いいか。もう一度だけ聞く。
俺の身体を元に戻す方法を教えるんだ。さもなくば、壷ごと貴様を、この海中深くに沈めてやる!」

「わたしを復活させないつもりか?」
「それは貴様の返答次第だ。さあどうする!答えろレゾ!」
「見え透いたことを。お前にわたしを葬ることなどできん」
「…なんだと」
「わたしを沈めてしまえば、お前を元に戻す方法も永遠に闇の中だ。
それでもお前にわたしを沈めることができるかな?」

「なめるな!言わないつもりなら貴様も道連れだ!」
言って、それまで両手で持っていた壷を、前に伸ばした右手だけに持ち替える。
すぐにでも、壷を海に沈められるという意思表示。
「俺が人間に戻れない代わりに、貴様の復活もなくなる。
俺は元々、貴様の復活など望んではいないのだからな」

「……なるほど。
ならばそろそろわたしも、真実を告げねばなるまい」

「…それでいい」
口の端を持ち上げ、薄い笑みを浮かべて言うゼルガディス。


そのとき、ゼルガディスの後姿を見つけた、リナ、アメリア、オゼルの3人。
「あ!いました!」
「レゾ様…」
「ゼル……」
いつもと変わらない落ち着いた声のオゼルと、心配げな声をもらすリナ。


「……ゼルガディス」
レゾの次の言葉を待つ間、思わず息を呑むゼルガディス。

「ためらうことはない。わたしをこのまま海に沈めてしまうがいい」

「なに…!?」
レゾの思わぬ言葉に驚くゼルガディス。

「レゾ様?」
リナたちも驚き、オゼルも声を上げる。
ここまで、リナたちにとって驚かされる場面でも、オゼルは恐らくそれらのことを知っていたのでしょう、無反応を通してきましたが、ここで初めて反応します。
どうやらオゼルも、レゾの本心の全てを知っているわけではないようです。


「それはどういうことだ」
「わたしはお前の知りたがっている情報など知らない」
「な……なんだと……?」

「一度キメラになった身体を元に戻す方法などない。…と、言ったのだ」

「そ……そんなバカな!俺をこんな身体にしたのは貴様なんだぞ!貴様が知らないはずあるか!」
信じられない思いで言う、ゼルガディス。

「…それはたとえ、異界黙示録(クレアバイブル)を手にしたところでわかるまい。
その方法自体が、この世に存在しないのだからね」


「……ウソだ!貴様、適当なことを言うな!」
「ウソではない。残念だがこれは純然たる事実なのだ」
レゾの言葉を聞いて、ゼルガディスの目には涙が浮かび、こぼれ落ちる。
「そんな……。ウソだ。
ウソだ、ウソだ、ウソだ、ウソだ、ウソだぁぁぁぁぁ!」

叫ぶ、ゼルガディス。

「ゼルガディスさん!」
そんなゼルガディスの姿を見て、思わず叫ぶアメリア。
静かに見守り続けるリナ。

「頼む、ウソだと言ってくれ、レゾ!」
壷を両手で持ち、壷にすがるように言うゼルガディス。
「…まさか、お前はそのことを知っていて俺を!?」
「……だとしたら、どうする?」
「……だとしたら……だと…?」
ゼルガディスの脳裏に浮かぶ、若き日のレゾとの記憶。

ゼルガディスの目に溢れる涙。歯噛みした口の端からは、血が流れる。
「レゾ……。
貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫んで壷を振り上げるゼルガディス。

初見の感想では、『ちょっと泣きそうになってしまいました』と書きましたが、嘘をついてました。
実はもう、このあたりの場面では、完全に泣いてました……。
レゾに、異界黙示録の名まで持ち出されて、元の身体に戻る方法がないと告げられ、涙ながらに「ウソだ」と連呼して叫び、キメラにした張本人のレゾに「頼む、ウソだと言ってくれ」とまで言い、さらに、レゾへの怒りと絶望による叫びを上げる……。
自分にとっては、こんなものを見せられて、泣くなと言うのは無理です…。
2回目、3回目の試聴でも泣きましたし、それ以降でも、見るたびに泣きそうになってしまいます…。
原作者さま的には、ゼルガディスが元の身体に戻る方法は考えているとのことをどこかで読みましたが(FC会誌かも?)、それを知ってても、やはりゼルガディスの心情を思えば、これは悲しすぎます…。


「レゾ様!」
壷を守るべく動こうとするオゼル。
それを制するリナ。

ゼルガディスは、壷を振り上げたまま、それを振り下ろすことができない。

「…どうして…?」
「……人間……だからね。
どんなに憎んでても、そうそう割り切れるもんでもないでしょう。
イヤでも迷いってものが生まれるわよ」

「迷い……?人間、だから?
……わからない…」

言いながら、目を伏せるオゼル。
「もっとも、迷ってるのはゼルだけじゃないようだけど」
「…え?」
「あんたに壷を守れと命じたり、壊せと命じたり、そして今度はゼルに…」
(レゾ……あんた復活したいんじゃないの?なのになぜ…?)

レゾについては、後でまとめて触れる事にします。
リナの、「壷を守れと命じたり、壊せと命じたり」という言葉のうち、後者は、8話でゼロスの手に壷が渡りそうになった場面のことでしょうか?
また、そもそも、「オゼルが、レゾの命令で動いている」と明言された事はなかったとも思うので、少々説明不足な感じはしますが、前回の話でやるべきことをやらなかったことのしわ寄せが、ここにも来てしまったように感じられます。
考えれば考えるほど、前回の内容には色々言いたくなってしまいます…。
それはともかく……
今回のリナは、この場面でもそうなのですが、当方がリナの大きな魅力の一つと感じている、人の心を感じ取ることに長けている面(言い換えると、人の心の機微に敏感、とも言えるでしょうか)がよく出ていたことも、非常に好印象でした。


壷を海に投げようとしたまま、動けないゼルガディス。
「どうした。やらないのか」
そんなゼルガディスに言うレゾ。
「やってやる!やってやるさ!」
叫んで、再び壷を振り上げるゼルガディス。
それを見て声を上げるリナたち。

そのとき、気合いの叫びと共に、光の剣を携えて飛来するポコタ。
そのままゼルガディスに斬りかかる!
「なにっ!?」
ポコタの斬撃をかわしたゼルガディスのマントが斬り裂かれる。
すぐにポコタは向き直り……
「風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)!」
高圧力の強風が、ゼルガディスを吹き飛ばす!
その手から離れた壷を、ポコタが追いかけて手にする。
その表情は、これまでに見せたことのないような、鬼気迫るもの。

「ポコタさん!」
「ちょっと!あんたなにする気!?」
ポコタの思わぬ行動に、声を上げるリナたち。

「このオレが依り代だぞ!面白れぇ!
それでタフォーラシアが救われるのなら、オレの身体なんて、いくらでもくれてやらぁ!」

そう言うポコタの目の端には、涙が……。
……よくよく考えると、過程は全く異なるものの、ポコタもゼルガディスと同じく、レゾの実験によって違う身体にされてしまった存在ですが、REVO2話で、「好き好んでこんな体になったわけではない」とのことを言っていましたから、元の身体に戻りたいと思っていたはずです。
それを、タフォーラシアを救うために、自ら断念することを決意しましたが、それでも涙を見せているのは、断ち切れない思いがあるせいでしょうか…。


「え?でも、そうしたら、ポコタさんは…!」
「一生このまんまってのも悪くねぇぜ!
さぁ、もたもたしてるヒマはねぇ!行くぜレゾ!」

言って、タフォーラシアへ向かって飛ぶポコタ。
「待て、ポコタ!」
ポコタを追うゼルガディス。
つい先ほど、深い絶望を味わったゼルガディスにとって、壷を追うことに、もはやあまり意味はないようにも感じられますが、どんな思いで壷を持ったポコタを追うのでしょうか…?
壷の中のレゾを復活できないようにしたいのか、それとも、自身と同じような境遇にあるポコタを止めたいのか……?


「…ったーく~。早まったマネを~。
追うわよ、みんな!」

「あっ。待ってください」
ゼルガディスに続いて、ポコタを追うリナたち。


「今度はこっちか!」
地上からリナたちの飛行する姿を目にして、息を切らしつつ追いかけるガウリイ。
TV版では、ガウリイ以外の全員が翔封界(レイ・ウィング)を使えるから、ガウリイは大変ですね…。


夜が明けた中、タフォーラシアに向かって高速で飛行し続けるポコタ。
「待ってろみんな!今、オレが助けに行くからな!」
ポコタって、本当に真っ直ぐで健気ですが……その、行きつく先がかなり心配でもあります…。

そして、ポコタを追って飛行するリナたち。
(レゾの考えてることがわからない。
もしかしたらこの事件、なにかもう一つ、裏があるのかも)

胸中で考えるリナ。

そのリナたちを、上空から目にしている、ゼロス。
この表情と、かすかにもらした声は、ゼロスの思惑通りに事が進んでいるように感じられます。


今回はここで終了です。



■全体的な印象など
この回はとにかく、ポコタ回であり、そしてなによりも……空前のゼルガディス回でした(笑)
個人的には、今回の話は若干わかりづらい部分もあったような気はしますが、基本的には、実によくできた回だったと思います。
そして、この話を評価するにあたっては、「面白い」という言葉を用いるのは適切ではないかもしれませんが、EVO-Rのストーリー上、重要な話だったうえに、ゼルガディスというキャラクターを語る上で決して欠かすことのできない、非常に意義深い話になったことは間違いないと感じています。
個人的には、これまでの話の中で一番よかったのは8話ですが、印象深さという点では、この話も8話に近いものがあります。
そんなわけで、8話と並んで、この話も「よくぞやってくれた」と強く感じています。

他の方の感想は、現時点では、いただいたコメントを除けばまだ全く見れていませんが、今回はとくに、ゼルガディスファンの方の感想をぜひとも見てみたい、という気がしています。


■今回の注目点など

●空前のゼルガディス回
当方はなにぶん、極端なリナ偏重嗜好の人なので、あまりゼルガディスの過去などを想像したことはなかったのですが、それでも今回の話には、ものすごい衝撃を受けました。
EVO-Rの放送開始前には、ズーマの過去が明らかになりそう、というのが話題になっていましたが、今回の話のインパクトは、それを遥かに上回るような気がします。
ゼルガディスのシリアスがある、という話は事前に明らかになっていましたが、それにしても、まさか、スレイヤーズ誕生から20周年、TV版としても14周年目を迎えてから、これほどまでに丁寧なゼルガディスの過去話をやってくれるなんて、全く予想できませんでした(笑)
ただ、そのおかげで、スレイヤーズファンになって15年目にしてようやく、ゼルガディスというキャラをかなり理解できたような気がします(笑)
今回描かれたゼルガディスの過去話を考えられたのが、神坂先生なのか、TV版スタッフの方なのかはわかりませんが、意外性がありつつも説得力もあり、実に見事な内容だったと思います。

そして、後半の、元に身体に戻る方法がないと知らされる場面は、もう涙なくしては語れません…。
その場面でレゾが語った、「異界黙示録を手にしたところでわかるまい」という話が、原作にも適用されることなのか、気になるところですが。
それはともかく。
ゼルガディスについて、元の身体に戻る方法がないことを知らされただけの投げっぱなし状態では終わらないでしょうから、最終的にどのような結末を迎えるのか、興味深いところです。
個人的には、結局は今まで通り、元の身体に戻る方法を求めて旅を続けることになるのでは、という気がしていますが。

●ポコタについて
これまで、かたくなにレゾを信じようとしてきたポコタですが、衝撃的な形で、タフォーラシアを救おうとしたレゾの隠された意図を知ることになってしまいました。
ポコタが大泣きする場面も印象深かったですが、その後の、ポコタが「そんなことあるわけない」と、涙交じりの声で言う場面が、ポコタ役の小林さんの演技の見事さともあいまって、とくに印象に残りました。
そして、ポコタの本体がレゾの依り代だと知って、さらに強いショックを受けますが、それでも、タフォーラシアを救うための犠牲になることを決意する姿は……本当にどこまでも、真っ直ぐで健気です…。
次回以降、その健気さが裏目に出たりしないかと、かなり心配ではありますが。
なにしろ今作では、8話のまさかの展開もありましたから、これまでのTV版スレイヤーズとは異なる方向性の展開も考えられますので……。
(そのような、何が起こるかわからないという想像を視聴者にさせるという点でも、8話の展開には意味があったと思います)

あと、ポコタについて余談です。
レゾの、「自身の魂を移す作業を実行する前に、わたしは……シャブラニグドゥと共に、リナ=インバースに滅ぼされ、この魂だけがこの壷に封印されてしまったのだ」という言葉に対して、ポコタは、
「そんなことはどうでもいい!」
と言っていましたが……。
レゾを倒したのがリナだったということは、本来ならポコタにとって、とてつもない衝撃の事実だと思うのですが、「どうでもいい」扱いされてしまいました(笑)
まぁ、この展開では、無理もないですけど……。
リナとしては、いずれこのことをポコタに話す必要があると思っていたでしょうから、頭の痛い問題だっただろうと思うのですが、この展開はある意味、リナにとってはかなり助かったのでは、という気がします(笑)
また、話の作りという面から見ると、「難しい問題を、違和感のない形でうまくかわしたな」なんて思ってしまいましたw
個人的には、この事実を知ったらポコタがどうするのか、また、そのときにリナはどうするのか、REVO5話の時点からずっと期待していたので残念な面もありますが、今後の展開自体は楽しみなので、べつに文句はないです(笑)
ただ、これをうまく扱えれば、かなり興味深い展開にできたと思うので、やっぱり惜しいとは思いますが……。


■考察っぽいもの

●今回、少し引っかかったこと
今回の話は、いい出来だったと思うのですが、少し引っかかる部分もありました。

・タフォーラシアを救う、最も確実な手段
REVO5話では、ポコタが「レゾが亡くなっているとしたら、この国(タフォーラシア)にかけられていた封印は解かれているはず」と言っていました。
(念のために、これを確認するためにREVO5話の当該場面を再生しましたが、なんか懐かしかったですw)
それなら、すぐに冥王の壷を壊してレゾの魂を滅ぼしてしまえば、タフォーラシアの封印は解けるはずなので、ポコタが元の身体に戻れないという犠牲を払わずとも、タフォーラシアは救われるような気がします。
レゾの実態を知ってしまった以上、ポコタがレゾを復活させる義理はもはや全くといっていいほどないと思えますし。
(強いて言えば、理由はどうあれ、レゾがタフォーラシアに救いの手を差し伸べた結果、とりあえずは滅亡をまぬがれはしましたが……レゾのあの言い分を聞いたら、普通は義理立てする気など失せると思います)
そして、次に述べることを考えると、ますますこの手段の方が確実に思えてきます。
……それとも、レゾを復活させないと、タフォーラシアの復活になにか支障があったりするのでしょうか?(そのようなことは、これまでに語られたことはないと思いますが)

・冥王の壷の封印を解く方法は?
前回の9話で、オゼルが、
『しかるべき儀式により封印を解いたら、魂を離脱させるために、壷を割る』
と言っていましたので、レゾの復活には、「しかるべき儀式」が必要となります。
そして、9話では、「白魔法と黒魔法のどちらにも類さない、いにしえの術が、封印の鍵」と受け取れることも語られています。こちらについては、オゼルの言葉ではないので、確証はないのですが。
ともあれ、「しかるべき儀式」が必要ということは恐らく間違いのないところと思われますが、それについて、ポコタがどう考えているのか気になります。
壷の中のレゾに聞けば教えてくれるのでしょうか…?
……それともまさか、これは9話限定のギャグ回用設定とかじゃないですよね…?(汗)


●レゾについて
話を追った感想の中で、「後で触れる」と書いていたことについてです。

・レゾの、「そうだ。…そのはずだった」という言葉の意味
レゾは、「ポコタが犠牲になれば、タフォーラシアの人々は救われるはずだった」とのことを言っていましたが、ポコタは、この言葉を疑問に思いつつも、深くは考えなかったように見受けられました。
当方としても、初見では深く考えなかったのですが……この感想を書いてて、ようやく意味がわかりました。

ネタバレになるかもしれませんが、書いてみます。(いちおう文字色は薄くしておきます)
壷の中に封印されているのは、レゾの魂だけで、そこにシャブラニグドゥは存在しない。
そして、レゾの復活に必要となる器も見つかった。
しかし、シャブラニグドゥを宿していたレゾの魔力容量(キャパシティ)に耐え得る器である、ポコタの本体にも、シャブラニグドゥが宿っていた…。
それでは、たとえポコタが犠牲になろうと、レゾは復活できない…。
こうしたことから、「そのはずだった」と、レゾは語ったのだと思います。
そして、「幸いと災いは表裏一体。全ては、はかない灯火のごとし」というレゾの言葉にも納得がいきます。
「幸い」とは、レゾの復活(あるいは、タフォーラシアの封印が解けること)。
「災い」とは、シャブラニグドゥの復活。
これらのことは、まさに表裏一体です。

また、7話におけるオゼルの、
「レゾ様の魂を甦らせること。それはすなわち…」の、後に続く言葉ですが、結局は、
「それはすなわち、魔王を復活させることにほかならない」というような言葉でよさそうです。

しかし……壷にシャブラニグドゥが封印されていなかったのは、
「7話追加感想?など」で、『シャブラニグドゥ封印説は、あまりにも多くの人が予想できてしまっていることなので、案外予想外のことを持ち出してくれるのでは』と書いたことが当たったようですが、せっかくなら、OPのネタバレ(ポコタの本体の目にシャブラニグドゥの紋章)は、やらないほうが面白かったのでは、という気もします。それがあったために、「ポコタの本体にも、シャブラニグドゥが宿っていた」という予想がしやすくなってしまいましたし。
…ただ、ここで書いた予想も実はハズレで、OPのポコタも、ミスリードを誘うためのものだとしたらすごいですけど(笑)


・レゾの考えていること
リナは、「レゾの考えてることがわからない」と考えていましたが、恒例の(?)妄想混じりの考察をしてみます。

今回、レゾは包み隠さず色々と話してくれましたが、レゾが単に復活を望んでいるだけなら、どう考えてもレゾにとって不利になることまで話しました。

個人的見解ですが……
レゾは、リナに倒される直前の、「魔王に魂を食らい尽くされるか、自らのかたきをとるか」の呼びかけをされたあたりか、もしくは壷に魂が封印されたあたりで、改心している部分もあるのでは……という気がしています。
(「改心」という言葉は適当ではないような気もしますが、ちょっと適当な言葉が浮かびません)
そして、己の過去の所業について、悔いている部分もあるのでは……という気もします。
だからこそ、己の復活に不利になることまで、全てを包み隠さず話したのではないかと。
ついでに言うと、今回のレゾの、タフォーラシアに関する言葉は、現在のレゾの心境ではなく、過去のレゾが考えていたことをそのまま話していた、とも感じています。

もう何度目かわかりませんが(笑)、REVO13話のオゼルの言葉を引用します。
「これも……運命ですか…レゾ様。
貴方は望まれた。己の魂の復活と滅亡を。
そして……それをあの方々に託したのですね。運命を切り開く力を持つ、あの方々に」


レゾは、全てを話したうえで、自らが復活することになるのか否かをリナたちに託そうとしている。
そして、その結果として復活できなくても、それは仕方のないこと。
「ためらうことはない。わたしをこのまま海に沈めてしまうがいい」
ゼルガディスにこう話した場面を思うと、レゾはそんな風に考えているのでは、という気がします。

それと、これは話を追った感想でも触れたことですが、その場面では、オゼルも驚きの声を上げているのが気になります。
そして、ゼルガディスが、壷を海に向かって投げようとしたとき、オゼルは壷を守るべく行動しようとしましたが、このときのゼルガディスは、レゾの言葉に従って、壷を投げようとしていたとも言えますから、オゼルがそれを止めようと動くのは(結果的にはリナに制止されたとはいえ)、レゾの意思に反する行動だったとも言えます。
そうするとオゼルは、壷を守るためなら、レゾの意思に反する行動も可能、ということになるのかもしれません。そのあたりの、レゾとオゼルの意識のズレが今後現れることになるのかも……という気もしています。



■このあたりでお開きに…
まだ書き足りないことはありそうに思えますが、キリがないので、とりあえずこのあたりで投稿しておきます(笑)
…それにしても、木曜朝までずれ込んでしまうとは……(汗)
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コメント
この記事へのコメント
近年まれに見るゼル回。前話で、海中で、絶叫してた男と、またもや、別人。新規ファンは、ついてこられているのか?ボケ壷扱いだったレゾも、本来の裏表のある、シリアス賢者様に、キャラ復活。どうでもいいんだけど、今作、ビュンビュン飛んでる翔封界が、ちょっと変に感じる・・・。ゼルばかりか、ポコタまで、どん底に。ぬいぐるみ姿なだけに、痛々しいよ、ポコタ・・・。いよいよ本格的に動きだした、物語。レゾは、ポコタは、どうなってしまうんだろう?
2009/06/25(木) 16:10 | URL | ちはる #-[ 編集]
>ちはるさん
この回は、ゼルを語る上で、絶対に欠かせないほどの回になりましたね。

ゼルのギャグ回とのギャップについてですが、率直に言ってしまうと、REVOの出来と、EVO-Rが地上波で放送されなかったことなどで、新規ファンはかなり少数になってしまったでしょうから、結果的にはあまり問題なかっただろうと思います。ただ、個人的にはやっぱり、自ら崩れるゼルはどーも違和感が拭えませんが(笑)
ところで、「ボケ壷」って表現は初めて聞いたような…。なかなかいいです、この表現(笑)
翔封界については旧作の時点から、アメリアとゼルも使えたり、高高度飛行でも速度が落ちてなさそうだったりして、原作設定から逸脱してる部分が多いので、もう全然気にしてなかったりします。自分の場合、旧作の記憶がおぼろげなので、気にならないだけかもしれませんが…。

それにしてもこの回は、ゼルもポコタも大変なことになっていて、本当に痛々しいですね…。
個人的な話になりますが……
旧作当時は自覚がなかったのですが、REVO以降では、じつはゼルもけっこう気に入っているということに気が付きましたし、ポコタについても予想外と言えるほどに気に入ってしまいましたので、この二人への感情移入度は相当なものになっていますから、この回は見ていてかなり大変でした(汗)
また、ポコタについては、当初はあの姿でここまでシリアスをやるとは思いもよりませんでしたが、それで違和感を全く感じず、逆にあの姿だからなおさら痛々しくなっているのは、なんとも言えないものがあります…。

個人的には、8話は文句なしに傑作回でしたし、10話もそれに次ぐくらいの話だったと思いますから、その間の9話があの出来だったことがつくづく惜しまれます。…って、くどいですね(爆)
…それはともかく。ここからようやく終盤の話が動き始めたわけですが、DVDは残り一巻なのですね…。時の流れの早さを感じずにはいられませんが、その頃には自分も5話~13話を見ようと思います(遅)
2009/06/29(月) 21:14 | URL | だーくまろ #/I6ykovo[ 編集]
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