当ブログでは、『スレイヤーズREVOLUTION』『スレイヤーズEVOLUTION-R』の感想を中心に、スレイヤーズについて延々と暑苦しく率直に語っております(笑) 最近はスレイヤーズフィギュア紹介ページみたいになってますがw
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遅くなりましたが、8/28に発売となったスレイヤーズレジェンド下巻……というよりも、 「ファルシェスの砂時計(下)」 の感想を掲載いたします。

今回は地元の本屋に発売の翌日に行きましたが……
他の漫画雑誌といっしょになって、目立つ所に数冊が平積みされていました♪
…S玉県北部の本屋で、このような光景が見れるとは…w

これを、昔スレイヤーズを見ていて、最近のスレイヤーズの動きを知らないという人が見たら、
「なにゆえ今頃になって、スレイヤーズの漫画本が!?」
とか思ってしまうのではないかと想像されてしまいます(笑)
…って、このようなことを書くのにふさわしかったのは、上巻発売のときだったとは思いますけどw

スレイヤーズレジェンド下巻の内容については、上巻と同じ構成ですので省略しますが、巻頭のスレイヤーズREVOLUTIONの特集で、13話までのサブタイトルが載っているようでしたので、そこだけは見ないように慎重にページをめくり、それらしき部分は手で隠しながら見ました(笑)
第10話みたいなサブタイトルがあると、それだけで話の展開が少し見えてしまいますので…(汗)

さて。 「ファルシェスの砂時計(下)」 についてのネタバレ感想は、「続きを読む」の下に書きますが…
とりあえずネタバレにならないことを少しだけ。
この話は、スレイヤーズへの思い入れが特別深いという方には、とくにおすすめです。
そういった方ほど、この話の良さをより深く、噛み締められると思います。
ただ、前編でも感じた事ではありますけど、この話は原作本編第二部を読んだことがないと、読んでしまうのがもったいないような気もしますが、今回の後編はさらにその傾向が強まっているように感じられます。
そして、第二部を読んだ方なら……もう絶対に見ておくべきだと思います。
絵柄については好みの別れるものかもしれませんが、スレイヤーズと、そのキャラクターが好きであれば、そのようなことはほとんど気にならなくなると思います。
「ファルシェスの砂時計」の単行本は11/9に発売との事なので、それを待つのもいいかもしれませんが、個人的には、それよりも2ヶ月早くこの話を読む事ができただけで、スレイヤーズレジェンド下巻を買ってよかったと思っています。


それでは、以下は「ファルシェスの砂時計(上)」のネタバレ感想になります。
なお、原作本編のネタバレも多大に含まれますので、それを未読の方も、この先は読まないほうが無難です。 
 

…まずは、読後の印象を少しだけ。

…すごい……凄すぎますよ、これは…。

……というかもう、心底素晴らしいです…(涙)

前編の出来が素晴らしかったので、今回は最初から期待していましたが、
またしても期待を上回るものに仕上がっていました…(驚)
しかも、予想外の方向性で攻めてきたものですから、完全にやられてしまいました…。

もう、感動が止まりません…(T T)

詳しい感想は、また後で触れることにしまして、まずは話を追いつつ、色々感じた事などについて触れていくことにします。
…ただ、この話を理解する上で、自分の知識と脳ミソが不足しすぎている事は惜しまれますが…(笑)
もっとも、細かい設定面については、当ブログの成すべきことではないと思っていますけどw
それと、前編の感想で書いた、へたれ予想は案の定、外れまくりましたwww

※正直言って、以下の感想は自分で書いててかなり恥ずかしいです。
しかし、自分の感情を無理に押さえて書くのもどうかと思うので、諦めて素直に書くことにしました。





■話
前日の、海賊のフリをしたノアの襲撃を全く記憶していなかった村人たち。
村人の記憶を取り戻そうと試したリナの魔法は発動せず、リナたちの魔法は使用不能になってしまっていることが明らかに。
そして、村人たちの中で、ただ一人、「昨日」を知る司祭。

…というあたりまでが、前編の話でした。

リナたちは、司祭のランザムと話をするために教会へ。
しかし、そこにはランザムの配下たちが多数待ち受けており、一触即発とすら思える空気に。

「まいったな……夜の連中とは全く違って隙がない…。
リナとノアを守りながら戦えるかどうか…」

ガウリイがこのように思っているので、結構手強い連中のようです。
リナが魔法を使えないので、なおさら厄介なのでしょうけど。
しかし今回、冒頭からガウリイは真剣モードですね(笑)

そして、ノアの目の前には…村で暮らしていたはずのノアの肉親や知り合いの名が刻まれた墓石が…。
それを見て激昂したノアは、ランザムを魔弾で攻撃しようとするが、リナに止められ…
直後、ノアの手にしていた魔弾は、ランザムの配下の放った風牙斬(ブラム・ファング)の魔弾によって切り刻まれる。
「どうしてこいつらの魔法だけ発動するのか?」
と疑問に思うリナですが…
自分は魔弾についての知識がないので、魔弾に込められた魔法なら、発動しても不思議はないように感じてしまったのですが(爆)

そして、ノアに向けられる、ランザム配下たちの剣。

「貴方の言う通り村人は誰一人欠くことなく生きているのですよ。
それが在るべき世界!
異なる事実など存在してはならないのです!」

ランザムは魔法学会(魔道士協会とは別に、そういった組織が存在するのでしょうか?)の学者(魔道士?)だったようですが、何らかの理由で遭難してルルに助けられたようです。
そして、ランザムとルルは、お互いにとってかけがえのない存在になっていったようですが……
海賊の襲撃から、村人たちを庇ってルルは命を落とし……
その事実を受け入れられないランザムは、この島の次元的特性を利用して、「現実を…世界を在るべき姿へと修復」したようです。

…やはり、ルルは過去に殺されていましたが、原作本編2巻「アトラスの魔道士」におけるルビアのような、コピーホムンクルスに記憶を植え付けたといった存在ではなく、現在のルルも、過去のルルと同一の存在のようです。

しかし、ランザムの言葉によれば、
「この地に生まれる混沌の力を持ってしても、世界の全てを塗り替える事は出来ず、新たに書き直した世界を砂時計のように閉じ込め、繰り返すことが精一杯」
「故にわずかな揺れや傾きで砂時計の中の時間は大きなぶれが生じ、
とくに本来流れていた時間と大きく関わる事実は激しく世界を揺さぶる」
「故に、島を守る壁として備えた海流も、縁ある者(ノア)には機能せず、偶然同時に流れ着いた漂流者(リナたち)を招き入れてしまった」

とのことです。
そして、ノアの行った、海賊のフリをして村を襲撃するという行為は、砂時計の世界の最も脆い部分を突いていた……ということでした。

何本もの剣を突きつけられ、恐怖に怯えるノア。
その様子を見て不憫に思ったか、ランザムは配下に対して剣を引くように手で示し、ノアは開放されます。
…この場面のランザムは、怯えるノアの様子に心を痛めているように見受けられ、少々意外に思えました。(黒幕とは思えない…)

事情を話したかっただけのはずが、つい感情的になってしまった、と詫びるランザムですが…
「島の存在を知るものを決して外の世界に出すわけにはいきません」
「すまないとは思いますが……不幸な事故と割り切って、このまま村の住人として一緒に暮らしてはいただけませんか」

しかし、そんなことにリナが納得できるわけもありません。
「ああそう……なるほどね」
リナが言葉を続けようとしたその時。
「そいつは随分と……自分勝手な理屈を並べられるもので」
ゼロスが現れ、口を挟みます。
「失態ですね……
正真正銘の災厄も紛れ込んでいようとは」

ランザムはゼロスの姿を目にしても全く動じることなく、それどころかゼロスの正体も認識している様子です。
…ゼロスが言葉を続けます。
「まるでこの島は放っておけば無害のような言い分ですが、世の理(ことわり)を歪めた皺寄せはそう小さな物ではないですよ」
「島の許容量を越えた混沌の力が、『杖』同士の境界を侵食してるというのに」

…よくわかりませんが、なんかどエラいことになっているようです(爆)
「昨夜の修正でさらに侵食が進みましたか…
やはり奇跡には相応の代償が必要という事ですか…」

「何のん気な事を!
わかってんでしょ!この状態が続けば…
それともこれすらあんたの望んだ結果だとでも?」


…この状態が続けば、この世界が危機を迎える…といった所なのでしょうか?
ごめんなさい。頭が悪くてよくわかりません(笑)

「ルルの幸せを願えば願う程、世界が歪む…
どうして世界はこれほどまでに、ルルを拒み続けるのでしょうね」
「貴方達がルルの友達でいてくれるのなら傷付けはしません…
それだけです」

そう言い残して、ランザムは教会の奥に姿を消していきました。

…なんというか…ちょっと予想外でした。
てっきり、「私の目的の為には貴方がたの存在が障害となります。消えてもらいましょう」的な展開になるかと思っていたのですが(←ありきたりすぎw)、手を下すことなく姿を消してしまうとは…。

そして、ランザムが姿を消したあと、「どうするつもり!?」とリナに迫るアメリアですが。
「らしくないですね。明確な罪人を目前にして。
お得意の正義で鉄拳制裁と行けば早い話じゃないですか」

ゼロスの言葉に、複雑な表情を浮かべるアメリア。

「そうね…
一刻も早く術式の核部分を停止させないと…」

しかし、そう話すリナに、普段の歯切れの良さは感じられません…
「なぁ、それってもしかして…
魔法が解ければルルさんが消えちまうって事なのか?

…核心を突く、ガウリイの言葉。
こういう重要な言葉をガウリイに言わせる辺り、作者の方は本当に「わかってる」と思います。
「ね、ねぇ。
あたいバカだからよくわからなかったけど、やっぱり……そういう事なの?」

リナのマントを引っ張りつつ尋ねるノア。
…しかし、リナは目を閉じて答えない。
沈黙が、それを肯定していた、ということでしょう…。

そして、ルークが口を開きます。
「俺は…
正直、踏ん切りつかねえ」
「うまく言えねぇけどよ……あの男の言葉がいちいち痛えんだよ。
生きる価値のねぇ人間に愛した女を奪われて……そんな理不尽をよ」
「不幸だの運命だの……
曖昧な概念で、片付けられるわけねぇよなぁ…」


…本編14巻「セレンティアの憎悪」の話が、思い出されてしまいました…(涙)

この話は本編ニ部のどのあたりの間に入るのかはわかりませんが(そもそも完全なパラレルという可能性もありますけど)、普通に考えればこの後にいずれ、14巻・15巻の話にも続いていくことになると思います。
(ルークの『同居人』設定について、若干の矛盾も生じるかもしれませんが)
そうだとすれば、まさにこの言葉通り、ルークの愛した女性……ミリーナは、ルークから見て「生きる価値のない人間」に奪われる事になってしまうわけです。
そして、ルークはミリーナが最後に残した、「人を嫌いにならないで」という言葉を受け入れられずに、果て無き復讐への道を歩む事になり……
…最近、各キャラクターへの感情移入度が高くなりすぎているせいもあって、このセリフを見て思わず、ちょっと泣きそうになってしまいました…。


そのルークの言葉を聞いていた、ランザムの配下が、リナたちを始末するべく襲撃をかけてきましたが、当然ながらランザムの命を受けているわけではなく、前日夜と同じく、暴走しているようです(笑)
そして、声の主は、前日にリナの目の前で自決したはずの者でした。
自決した者の命まで思い通りになってしまうとは……なかなか厄介なことです(他人事w)
それはともかく、前日夜にガウリイが不審に思っていた理由も、これで納得です。


そして、戦闘開始となりました。
リナに対して、「ノアを連れて避難してろ!」と叫ぶガウリイですが。
「無理ですよガウリイさんっ。援護してあげないと!
魔法の使えないリナなんて、喋るだけのまな板なんですから!」

…………。
…喋るだけのまな板…(笑)
ああ…。確実に、原作のアメリアがここに降臨していますよ……♪
自分がスレイヤーズをまともに見始めたのは、TV版無印の放送開始がきっかけでしたが、その数ヵ月後には原作に手を出したこともあって、以後はどちらかと言えば原作の方が好みという事になりました。
そして、アメリアについても原作版の方が好みです。
熱血でありながら案外現実的で、冷静な部分や妙に冷めた部分も持っていて、けっこー毒舌、そしてリナとは対等な関係という、TV版のアメリアとはかなり異なる性格ですが、けっこー好きです…♪

そして、そのアメリアが霊王結魔弾(ヴィスファランク)で敵に殴りかかろうとしますが、魔法は封じられているはず。
その事をリナに指摘されますが、そのまま殴ったら…予想外にも発動。

そして、リナはノアから魔弾の弾丸を受け取り(奪い取り?)、それを敵に向って投げつけると、これもまた発動。
…関係ない事ですが、一言言わせていただきます。
エロ的な描写は本当にもったいないのですが……。
あえて言おう!
(リナは)『受け』であると!(爆)


それで確信を得たリナは、ゼルガディスとルークに呼びかけ、状況を察した二人の術が敵を切り裂く!
けど、ゼルの魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)はともかく、ルークが何気なく(?)あっさりと魔王剣(ルビーアイ・ブレード)を使っていたのは驚きましたし、「何もそんな大技使わんでも」……とか思ってしまいました(笑)
もっとも、この後の場面で空間に亀裂が生じるのはルークの魔王剣が原因でしょうから、その描写のために必要だったのだとは思いますけど。

順番が前後しますが、結局リナたちの魔法が発動しなかったのは、
「魔法が発動させ、着弾するまでの一瞬を空間が認識すると魔力がかき消す仕組」
のせいだったようで、そのため、
「空間を介さず、対象に接触して発動すれば認識されない(かき消されることはない)」
ので、ゼロ距離で叩きこむ魔法剣などは使用可能とのことでした。
…こんな設定、よく考え付きましたね…(汗)
ほんと何者ですか、この作者の方は(笑)
…そして、これならリナの神滅斬(ラグナ・ブレード)も使用可能ということになり、うまい事考えたな、なんて思ってしまいました(笑)
そして、決着は神滅斬で間違いないだろう……とも思いましたが、それがまさかあんな形になるとは……
この時点では、全く予想できませんでした。


そして、前述の通り、おそらくルークの魔王剣が原因で空間に亀裂が生じますが…
「でも変だわ、二人とも。
ここまで影響が出る程全力じゃなかったでしょ?」

って…リナさん。
ルークの魔王剣って、目一杯全力の術のような気がするのですが…(笑)

そして、空間の亀裂から、今の本来の島の姿が…。
「あれが…あれが…あたいの……本当の!
本物の村の姿だよっ!」

それを目にして、思わず叫ぶノア。
しかし、間もなく亀裂は修復され、本来の島の姿は見えなくなります。
そこで見えた人々の表情は暗く、ランザムの言った出来事が本当にあったことを、ノアも認めざるをえなくなったようです。そして、墓石に刻まれたノアの肉親や知り合いたちが、本当に命を落としているということも受け入れたのでしょう…。
それでもノアは、「本当の村に帰って、一人で笑っているよりもみんなと一緒に泣きたい」と言います。
…なかなか、けなげな娘さんですが……本当に泣いてばっかりですね、この人(笑)
あ。自分も人の事言えないかwww

そして、ミリーナがルークに声をかけます。
「あの人の想いとそれを感じ取った貴方の心、それはどちらも人の優しさだと思う。
大切な物を失いたくない気持ち……誰もが持っている事を伝えてあげて」
「貴方の大切なものを、あの人に教えてあげて」

「へっ。
奴に歌のお返しくらいはしねぇとな。
耳たぶ掴んで俺とミリーナのラブソングでも聴かせてやるか」


それを目にした、ガウリイとリナ。
「…一人で背負わずに済みそうじゃないか」
リナの頭の上に手を乗せて言うガウリイ。
「はぁ?何言ってんのよ。
わけわかんないわ」

…と言いつつも、顔が赤くなっているリナ。
…こういう描写、いいです…♪
ガウリイは、リナの考えていた事がちゃんとわかっていますね。
「一刻も早く術式の核部分を停止させないと…」とリナが言ったとき、リナは「自分がやらなければ」と思いつめていたのだと思います。
この、自分一人で背負い込んでしまおうとするリナも好きですが、それに気付いて、「一人で背負う事はない」と手を差し伸べるガウリイは、本当に『リナの保護者』してると思います。
しかし……この話の終盤にあんなことになるとは……(驚)
まぁ、それは後の話です(笑)

ミリーナはルークに促されて、リナに魔石の入った袋を渡します。
この魔石というものは、自分は初耳なのですが、どこかで使用例があったのか、この話のオリジナル設定なのかわかりません(爆)
とにかく、「宝石に魔法を封印した、言わば使い捨ての魔法爆弾」とのことです。
てっきり、魔法をこの石に使って魔力を封じてから発動させるようなものかと思っていたのですが、後のリナの戦い方からすると、すでに特定の魔法の力が込められているもののようです。

どーでもいいですが、珍しくこの後のミリーナが黒いです(笑)
「消費した分、代金は請求しますから。
そうそう。今回の遭難の被害請求もお楽しみに」

…さすがのリナも、ミリーナにこう来られると弱そうですw


そして、ノアはいったんリナたちと別れてルルを脅しに…というか、会いに行きましたが…
教会内では、ランザムとの戦いが始まっていました。

…リナの内面の描写が…恐ろしく細かいです(驚)
ランザムの攻撃パターンは、「触手の先端に魔弾のように魔力をぶつけ対象を直接攻撃してくるか、魔法防御を施した床や壁に打ち込み発動させる」というもの。
それに対しリナは、魔力の反応から相手の使用魔法を寸前に判断し、それぞれに相殺する作用を引き起こす魔石をぶつけて互いに消滅させ、攻撃はガウリイたちに任せるという策をとりました。
これだと魔石の選択がやたら大変そうですし、相殺できる術の存在しない魔法もありそうな気もしますが、あまりにもこの場面が丁寧に描かれていて、リナの魔道士としての能力の高さがひしひしと伝わってきますので、そんなことは大して気になりません。
…魔力の反応から相手の使用魔法を判断する描写なんてもう、鳥肌ものでしたし…(笑)
また、『魔法が使えないなら使えないで、別の策を考えればいいだけよ!』というのも、まさしくリナです…。
NEXTで魔法を封じられたあと、光の剣でマゼンダを倒したときのリナを思い出してしまいますね…。


「先に進めリナっ!
ここは俺とミリーナで食い止める!」

ルークのその言葉を受けて、術式の核に近い部分へと進むリナたち。

この時ルークは、自分の戦っている相手がランザムの操り人形と判断していましたが、実際には、リナたちの向った先にいる者と同じく、どちらの体もランザムの身を分けた半身で、半身もろともこの身を止めなければ、永遠に終幕は訪れない、とのこと。
…こういった話を聞くとつい、そんなような設定の魔族がいたな…とか考えてしまいます(笑)
ところで、そのような相手の場合、二体を完全に同時に倒すことは不可能だと思うのですが、時間差はどれくらい許容されるのでしょう…?
今回の場合は、許容される時間はわりと長めのような気がしますけど。


ランザムに攻撃を仕掛けるアメリアですが、逆に反撃を受けてしまいます。
ダメージを受けて立ち上がれないアメリアに攻撃が迫る…!
しかし、なにをしたのかはよくわかりませんが(爆)、アメリアを襲った攻撃からゼルガディスが守っていました。
咄嗟にアメリアを抱えて、攻撃を回避したのでしょうか?

…この場面のゼルの言葉もいいですね…。
「確かにそんな事ばかり考えてた時もあった気がするな。
だが苦しみよりも多くの面白い物を見せてくれる連中が世の中に多くてな」
「お前も生きて一度彷徨って(さまよって)みたらどうだ?
意外と世界には分かれ道が広がってるものだぞ」

…以前、原作のすぺしゃるでゼル主役の話が載ったときも、ゼルにとっての、アメリア、リナ、ガウリイという仲間の存在感の大きさが伝わってきましたが、このセリフからもそれがよく伝わってきます…。
それに…「そんな事ばかり考えてた時もあった気がするな」ですから。
「そんな事ばかり考えてた時もあったな」ではなく。
もう、完全に昔の事と割り切ってますよ、この人。
(ちなみに、『そんな事』の意味するのは、『世界に裏切られる痛みの重さ』的なことだと思います)
もちろん、それでも元の体に戻すための旅は続けるでしょうけど。
………
少し前に、ゼル主役のくだらない小話を書いてしまったことが、申し訳なく感じないでもないですね…(汗)


一方、相手の隙ができるまで、なんとか攻撃を防ぎ切ろうと、魔石を駆使した防戦を続けるリナ。
…しかし、リナにとって全く予想していなかった、決してありえないはずの魔力反応が!
焦るリナ。
そして…上空で笑みを浮かべるゼロス。
「魔竜烈火砲(ガーヴ・フレア)!」
それは、リナたちの目の前で、冥王フィブリゾの手によって滅ぼされたはずの、魔竜王ガーヴの力を借りた術。
直撃は免れたものの、人間相手には強力すぎる術ですから、多少のダメージを受ける事は避けられなかったようです。

しかし……ガーヴは完全に滅んでいるはずですから、この術を使用できる理屈がいまいちわかりません。(だからこそ、この時リナも驚いてたわけですが)
「間違いない。ゼロスはこれを目当てで…
可能性があるから…世界を歪める存在でありながら手を出さなかった…!」

リナはこう思っているわけですが、ちょっと自分の頭では理解できません…(汗)
これを書き終わったら、他のサイトさまの感想巡りをしますので、色々参考にさせていただきたく思います(笑)

「まずい……第二撃!
この間合いじゃ今度は直撃する!」

焦るリナの目に入ったのは……
リナを守ろうとする、ガウリイの後姿。
「バ……バカ…
何やってんのよ……」
「あんたにゃ何もできないってわかってんでしょうが……
こんな時まで保護者面して……」
「本ッ当に、世話が焼けるんだから!」

…不覚にも、今までガウリイの剣の事を気にしていなかったのですが、これはブラストソードではなさそうですね…。
だからこそ、リナのこの言葉なのでしょうけど…。(違っていたらすいません(汗))
しかし……この話のガウリイは、どこまでかっこいいのですか…。
そして、リナ……
…もう良すぎです…。

そして、魔王の力に腹心5人の力を上乗せした魔石で攻撃を仕掛けるリナ!
(ここはツッコミ所のような気がしますが無粋な気もしますので、とりあえずスルーします)

時を同じくして、もう一人のランザムに攻撃を仕掛けるルーク!
「確信したぜ……
この空間、力の正体は魔王の力!
ならばテメエが切り札に撃つ魔法はただ一つ!」
「魔王が選ぶのは俺かテメエか
乗ってもらうぜこの大博打!」

向い来るルークに放たれる、竜破斬(ドラグ・スレイブ)!
「ルークッ!」
竜破斬がルークに直撃するのを目にして、叫ぶミリーナ。

しかし……ルークの剣は、ランザムを確かに貫いていた。

「やはり俺……か。
いや……これでいいのさ。
テメエは悪魔に選ばれるべき人間じゃねえ」

…己の内に、同居人……すなわち魔王を抱えていることを自覚するルークの言葉は、哀しげにも感じられます…。

術式が欠けたランザムを目にするリナ。
しかし、魔石を全て使い切り、魔法を直接叩きこもうと考えるが爆風でその身は吹き飛ばされ、敵との距離は開き、あと一撃を加えることができない。
「届かない!
あと一撃……あと一撃でいいのに!」
「守らなきゃ……守らなきゃいけないのに…!」

その時、リナの身体がガウリイに受け止められる。

「言ったろ。一人で背負わなくていいってな」
ガウリイの投げ放った剣が、ランザムを貫く……。

どうしても最後の一撃を加える事ができず、涙すら浮かべてしまうリナと、それを完璧なまでにフォローして、戦いに決着を付けたガウリイ。
……いい加減、もう褒め言葉が底をついてきていますよ…(笑)

…無粋ながら細かいことを言えば、個人的には、例えガウリイが止めを刺さなくても、リナは体勢を立て直してすぐに神滅斬で斬りかかったと思います。それによる攻撃の間に合う可能性がゼロでない限りは。
ですので、ここでリナが最後の一撃を加えられずに、涙を流すかどうかは微妙な気もします。
とはいえこの場面、これはこれで素晴らしいですし、涙を浮かべるリナと、リナを受け止めるガウリイの描かれたコマは絶品ですから、これを否定する気は全然無いのですが(笑)
…けどやっぱり、体勢を立て直してから神滅斬で斬りかかったのでは、間に合わないとわかっていたから、涙が溢れてしまったのでしょうね…。
リナの場合、「最後まで決して諦めない」というイメージがあったので、上記のようなことを書いてしまいましたが、いくらリナでも、可能性がゼロになってしまっては、諦めざるを得ないでしょうし…。
(9/4 21:51頃追記)


ところで、リナが『守らなきゃ』と思ったのは、やはりガウリイのことなのでしょうか…?
この場面では、ガウリイ以外の仲間達も入っているような気もしますけど…。


生身の身体で、竜破斬を正面から受けきった事を、
「愛の力!
ってヤツだな、たぶん!」

とギャグ調で言い張るルークに、ツッコミを入れるミリーナ(笑)

しかし、直後ルークは真剣になってミリーナに声をかけます。
「……頼むぜミリーナ。
そういう事に、しておいてくれねぇか……」


後ろから、ルークの身体を包み込む、ミリーナ。
「貴方は貴方よ、ルーク。
それ以外の何者でもないわ」

「ありがとうよ、ミリーナ」

…ミリーナにも、ルークの同居人の存在がほとんど知られている…という方向でまとめましたか…。
しかし…原作以外で初登場の二人を、ここまで描くとは本当に凄いです…。


リナたちが倒したほうのランザムは、まだ息がありました。
その手を砂時計に伸ばそうとする、ランザム。
「手をどけて!
そいつでそれ以上世界を歪めようとするんなら……
腕ごとソレを壊さなきゃいけない!」

…リナの表情は、明らかに「そんなことやりたくない」と語っています…。

そこに姿を現したのは……ノアに連れられてきた、ルル。
ルルは、ランザムに寄り添いながら、話しかけます。
「これ以上、私の大好きな世界を、傷付けるような人にならないで」

そして、ランザムは口を開きます。
「因果を……
空間を核ごと破壊する…それが世界からこの因果を切り離す……
唯一無二の手段です」
「……お願い…できますか……」


ランザムは、すでに術式と同化している身。
それを断ち切るということはつまり…
ルルだけでなく、ランザムも、この世から消え去るということ。

「覚悟はしていた……
彼の術は何一つあたし達に影響を与えなかった。
最初からこうなる事を望んでいた……。
でも……やっぱり」
「重いなぁ……。人の幸せの重さって」

決心して、砂時計に手をかける、リナ。

…リナは基本的に冷静な思考の持ち主ですので、どんな状況でもほとんどの場合、的確な判断を下せますが、その反面、実は本当に優しく、甘いとすら思える一面も持っていると思います。
そして、ほとんどの場合、『甘い一面』よりも『的確な判断』が勝るのですが、甘さ、優しさを持つがゆえに、今回のような状況のときに、リナにとって辛い決断を強いられる事になってしまうわけです…。
もちろん、そのような面もリナの大きな魅力だとは思いますが……本人の身になって考えてしまうと、なんとも切ないものがあります…。

しかし、砂時計の上に置かれた小さなリナの手に、大きな手が重ねられます。
思わず、はっとする、リナ。
「重い荷物は全て押し付ける。
これからだってやめる気はないんだろ?」

「……バカ」
優しく語りかけるガウリイの言葉に、思わず涙ぐむリナ。

「ランザム、ルル。
あんたらの歌……曲から歌詞までおかし過ぎて、
一生耳から離れそうにないわよ!」

最後に、涙を浮かべながらも、笑顔で言うリナ。
微笑み返す、ルル。

「神滅斬(ラグナ・ブレード)」


……ごめんなさい。
泣きました。
書きながら、今も泣きそうになっています…。

本当に、リナにとって、ガウリイの存在がどれだけ救いになっているのだろう、と思わせてくれますね…。
しかし、最初から最後まで、あまりにも見事な『リナの保護者』ぶりですよ……ガウリイ。

笑顔でランザムとルルに声をかけるリナも、あまりにもリナらしいですし…

そして、まさかこんな形で使われるとは思いもしなかった、神滅斬……

そのどれもが、感動的です……。



そして……村は、本来の姿に戻りました。
ランザムとルルの仮の墓にむかって、
「あんたたちが弔ってくれた人達と一緒にずっと、この村の未来を見守って欲しいんだ」
と語りかける、ノア。

一方、リナはゼロスと話を交わしていました。
「魔王の欠片とは呼べぬほど小さな力の残滓。
砂礫となった魔血玉(デモン・ブラッド)が、この島の土にあれほど紛れていようとは」
「さらにそれをこの地の特性と融合させる技術を持つ人間がいたのにも驚きですよ。
人間の好奇心も侮り難いものですね」

…ゼロスの言葉ですが、砂礫となった魔血玉が、砂時計に使用されていたということですか…。
何度も読み返して、ようやくわかりました(愚)

それはともかく、ゼロスは不可視の結界を張って、この島を『保護』していると言っていますが、下手に人間に利用されないよう、『保管』している、ということでしょうか?
そして、ゼロスは今回の目的を告げぬまま、消え去ってしまったようです。

「まぁいいわ。
いずれあたしが巻き込まれる筋書きでしょうから。
それまでこの村が守られるのなら……」
「……あたしはこの村で、何かを守れたんだろうか……」


スレイヤーズでのシリアスな話の場合、戦いに勝って喜ぶなんて事がまずあり得ないのも魅力だとは思いますが、これもまた、リナたちの身になって考えてしまうと、何か……切ないものがあります……。
今回のリナも、あれだけ必死に戦って、辛い決断をして……
けど、この後のノアとの別れの場面で、「少なくとも、ノアの笑顔は守れた」という答えが出せたのでは……と思っています。

ところで、上記のリナの言葉ですが……
『いずれあたしが巻き込まれる筋書きでしょうから』が、ものすっごい気になるんですけど。
それに、ゼロスも結局、今回の目的を明言はしてないですし……。
この話の続きを、思いっきり期待したいのですが(笑)

…おっと。まだ話が終わっていませんでしたので、ここらでまた戻ります(笑)


船の上で、夕日を眺めるルークとミリーナ。
「あいつにはこの夕陽すら澱んだ色に見えていたのかもしれねぇな。
あの時はいきがって格好付けてみたが、同じ立場に立たされて言える自身はねぇ」
「……なぁミリーナ。
もしも俺が、俺でなくなっちまったその時は……」

「珍しく真剣な目をして話すことがそれなの?」
「私が貴方から聞きたいのは、そんな言葉じゃない」

「……はっ
ははっ……違えねぇや。
バカだよな……
くだらねぇ、本当にくだらねぇ」


…この場面に限った事ではないですが、ルークにとってのミリーナも、リナにとってのガウリイと同じように、本当にかけがえのない存在だということが伝わってきます…。
しかし、この二人を見ていると、どうしてもその後に訪れる運命という事が頭から離れないので、複雑な気持ちにもなってしまうのですが……。


そして、リナたちはノアの船で目的地近くまで乗せてもらい(結局リナに船を奪われることはなかったようですw)、ノアとリナたちの別れの時を迎える事になりました。
「師匠から貰ったこの船、イワク付きらしくて、大きな港は避けないと…」
…ナー○さん、どっかからその船、奪ってきたりしてないですよね…?w
「いーのよ!
そんなヒマがあるなら早く村を立て直して、美味しい果物でも育てて早くお礼に持ってきなさい!」

…前編での、乗り気ではなかったリナはどこへやら。もう完全にお人よしモードですw
まぁ、リナの場合、深く関わった人に対しては、こうなることがほとんどだと思いますけど♪
(相手がまともならw)
そして、リナたちに礼を言い、「もっと強くなる」とも言うノアに、リナが言います。
「特別に許可したげるわ!
村が襲われたときはそのムダに大きな胸を張って大声でこう言いなさい!
『あたしはドラまたリナ=インバースの友達よ!』ってね!」
「それでもダメなら相手から一目散に走り出して、一秒でも早くあたしを村に連れていきなさい!
ただし!その時こそお礼は弾んでもらうわよ!」

「うんっ!」

…ノアに対して、これまでリナはあまりいいセリフを言ってなかったような気がしますが、最後に気持ち良すぎるくらいのセリフを言ってくれました♪



堪えていても涙は流れる
ならば目を閉じうずくまっているよりも
あたしは泣きながらでも
前を見つめ歩いていく

そのうち道を遮る壁にぶつかっても
昨日背負った重い荷物を積み上げて
登れば高い壁も越えられる

全ての思い出を
明日の生きる力に変えて
あたしは
笑顔の日々を探しにいく

たまに笑顔を通り越した
喜劇の日々が待ちうけてるかも
しれないけど――



…これは、エピローグの言葉ですが…
これ、本編15巻(最終巻)の最後に劣らないくらい、本当にリナらしくて素晴らしいです…。

とくに、
『昨日背負った重い荷物を積み上げて
登れば高い壁も越えられる』

…この部分は、胸に響きます。
重い荷物(辛い出来事)すら力に変えて、高い壁を乗り越える…。
なかなかできないことですが……リナなら出来るだろうと、そう思います。
まさに、次の部分にある、
『全ての思い出を
明日の生きる力に変えて』
…ですね…。


…最後の部分(『たまに笑顔を通り越した~』)は、言葉だけで見れば無い方がいいような気もしますが、漫画的な構成としては、あっても面白いので、結局どちらでも素晴らしいことに変わりはないと思います。

…この言葉を噛み締めると、またしても涙が……(T T)




■その他感想など
……この、生まれた事が奇跡とすら思えるようなこの作品を、とにかく褒めたいのですが、言葉が見付かりません…。

自分にとって、漫画というものでこれほどまでに胸を打たれ、涙が止まらなくなったのは、これが初めてでした。
もちろんそれは、自分が重度のスレイヤーズファンで、各キャラクターへの感情移入度が高すぎるから、という面もあるとは思います。
ただ、このブログの他のページを見ていただければわかるかと思いますが、基本的に自分はかなり細かい所にもツッコミを入れる、かなりうるさい人です。そういったうるさいファンに抵抗感無く受け入れられることは、かなり難しい事と思います。
(REVOLUTIONで高い評価をしている回数の少なさから、その辺はご理解いただけるかと…)

しかし、この「ファルシェスの砂時計」は、絵柄の好みが別れそう…などといった事を除けば、ほとんど文句の付けようのない、本当に素晴らしい作品でした。
(自分にとっては、絵柄についてはほとんど問題にもならないですけど)
原作のキャラ達を何の違和感もなく動かし、計160ページという単行本一冊程度の分量で、スレイヤーズの多方面にわたる魅力を詰め込んで、完結させる…。
こんなことが実現できるとは、この作品が生まれるまではとても思えませんでした。

自分にとって、これに劣らないと思える作品は、原作本編各巻、TV版無印終盤、NEXT終盤、それにTRYの一部、それくらいしかありません。
要するに、自分にとってはほとんど最高レベルの作品が実現してしまったわけです。
…もう、どれだけ褒めても足りないくらい、素晴らしすぎる作品です…。



◆話の方向性など
今回の話は、前回の流れから考えても、普通にスレイヤーズ的な熱い展開、という方向性で来ると思っていました。
しかし、この話は単にルークとミリーナが登場するから原作第二部が舞台、ということにとどまらず、話の雰囲気までもが、第二部の雰囲気を濃厚に感じさせるものとなっていました。
ですので、もちろん熱い展開でもあったのですが、それよりも、各キャラクターの描写を最重視したものになっている…と感じられました。

それを最も象徴しているのが、最後の神滅斬(ラグナ・ブレード)だったと思います。
神滅斬と言えばまさにリナの切り札で、強力な敵を相手にする場合、大抵はこれで決着が付くことになりますし、話の中で最大の見せ場にもなるので、特別に強力な魔法として派手に描写されることになると思います。(原作の不完全版神滅斬は、あまり派手ではないと思いますが)
しかしこの作品では……最後の戦いは、ルークとガウリイの手で決着が付いてしまい、神滅斬は空間を核(砂時計)ごと破壊する場面で使用されましたが、術の発動までのリナとガウリイが丁寧に描かれ、そして、発動させる場面は今までにない、極めて押さえた、しんみりとした表現で行われました。
…どう見ても、キャラクターの描写最重視です。
個人的には、正直言って、やはり派手な描写の神滅斬を見たいという気持ちが強かったですので、最初に読んだ時は、その面では若干物足りない印象もありました。しかし、読み返してみると、その前の一連のシーンも含めて言えば、通常の神滅斬の描写がされなかったことによるマイナスを補って余りあると思えるようになりました。

◆キャラクターの描写
そして……個人的に最も重視しているように映った、キャラクターの描写ですが…
前編の感想でも触れました通り、この作品は各キャラクターの印象把握が非常に的確ですが、今回はシリアスシーンが大部分を占めるため、さらにそれが強く感じられました。そして、セリフも非常に『らしい』のですが、胸に響くセリフの何と多いことか…。もう何度涙腺が緩んだかわかりません…。
しかも、それは主要キャラの6人の全員に与えられています。(さすがにゼルガディス、アメリアは少なめでしたが)
…上の文でも結構セリフは引用していますが、他にもいいセリフはまだまだあります。さすがに、全てを引用するわけにはいかないですので、この程度で我慢していますけど(笑)

○ランザム、ルル
前編の感想で少し心配していた、原作本編2巻「アトラスの魔道士」における、ハルシフォムとルビアにかぶって見えるということについては、しっかり差別化を図ってくれました。
この二人の最後の場面は、かなり印象に残ります…。
○ルーク、ミリーナ
原作以外で初登場の二人をあいかわらず違和感なくまとめ、しかもルークの同居人設定を織り交ぜながら、ある程度それに決着をつけたことは見事としか言いようがありません…。
また、この二人の関係を、ランザムとルルの関係に対比させるあたりも上手いです。…おかげで、ルークのセリフでは涙腺がかなり危うく……(笑)
○アメリア、ゼルガディス
必然的に他の4人よりは出番が少なめになってしまいましたが、それでも見せ場をしっかり用意しているのは素晴らしいです。アメリアの過去にわずかながらも触れられていますが、クリストファの絵まで用意しているあたり、芸が細かいです(笑)
○リナ、ガウリイ
自分にとって大本命ですが……まず注目せざるを得ないのは、何といってもガウリイです。
上でも色々書きましたが、とにかく、ガウリイの『リナの保護者』ぶりはあまりにも見事で圧巻でした。
原作以外に様々な展開を見せたスレイヤーズですが、原作以外でここまでガウリイをかっこよく描いたものは存在したでしょうか?
前編でも、「しっかり保護者してるな」…とは思いましたが、それはまだまだほんの序の口だったようです。
戦闘中にリナを守るだけでなく、原作第二部においても随所で見られた、リナを精神的に支えるという役割もしっかり果たしています。
そして、そのガウリイの保護者ぶりに応えるように、リナもガウリイを守ろうと行動します…。
そのリナですが、前編ではかなり物足りない印象がありましたが、後編では、魔法が封じられているにもかかわらず、あくまでリナらしく、魔道士としての優れた能力を発揮して戦い抜いてくれましたし、弱さが少しだけ顔を覗かせる場面まであるとは、本当に予想外でした。
…それにしても…今更ながら、シリアス時のリナって本当にいいですね…。
本当に健気で……これを見て、改めて惚れ直しました(笑)
ところで、この話を読むにあたって、脳内で各キャラの声と口調を強くイメージしながら読むと、ますますヤバくなります。
とくに戦闘終盤とその後のリナを林原さんの声をイメージして読むと……もう卒倒しかけました(爆)
とにかく、ますます泣けてしまうことは確実です(笑)


少しだけ余計な事を言いますと……リナの見せ場が、ガウリイに奪われた感がなくもないですw
…それはともかく、本当に読んでて幸せになれました♪

◆戦闘などについて
非常に丁寧な人物描写がなされた本作ですが、戦闘についても特筆ものです。
多少戦闘の経過のわかりづらい部分もあるようにも感じられますが、基本的に戦闘の描写はかなり上手く、それに、丁寧なキャラクター描写が加わることで、終盤での戦いは味わい深いものになっていると感じられます。
また、違和感の少ない独自の設定(使用魔法の制約、魔石)を駆使した事や、詳細に描かれた戦闘時のリナの内面描写も凄いです。リナの戦いぶりについて、原作以外でここまで詳細に描写されたものは、他に存在しないように思えます。ここまでやれば、もう誰にでもリナの能力の高さや、切れ者ぶりをわかってもらえると思います。
…細かい事を言えば、ツッコミ所となりそうな部分もあるのですが、他があまりにも優れているので、今それを書く気にはなれないです…。



■総評…?
本当に……作者の方は一体何者なのでしょうか?(笑)
これほどの話を漫画という形態で描ける方の存在は稀有な事に思えます。

個人的には、本作はこれまでの漫画版の中で最高傑作ということは確定ですが、他の媒体を含めても、これよりも素晴らしい話はなかなか出来ないような気がします。
…ただ、ある意味、今の時期にこれを見てしまったのは良かったのか微妙な気もします…。
もちろん、本作自体はもの凄く楽しめたのですが、高みを知ってしまうと…(汗)
なにしろこの話は、些細なツッコミ所以外、本当に文句の付けようがありませんし…。

…これ……映画化でもしてくれないでしょうか?
話的にも感動できるものですし、ちょうどいいような気がするのですが…(笑)


最後に……
このような素晴らしすぎる作品に出会えて、本当に幸せです。
改めて、スレイヤーズと、リナたちの魅力を認識させてもらえました。


さて……ではこの話の感想巡りの旅に出ましょうかw
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コメント
この記事へのコメント
ホント素晴らしい作品ですよね。
個人的に敢えて重箱の隅をつついてみるならば、気になったのは、リナとガウリイの絡みが原作と比べてちょっとわざとらしいかなぁ?ということと、ノアが泣き過ぎなことぐらいで、逆に言うならそれくらいしか悪く言えるところが無く良作だと思います。
原作をもしかしたらボロボロになるくらい読み込んでるだろうな感が、作品全体からヒシヒシと伝わってきました。その感は某七月から始まった週一のスレイヤーズの比ではなく、彼らはこの作品を見習って欲しいです。
2008/09/04(木) 22:34 | URL | この前の通りすがり #-[ 編集]
>この前の通りすがりさん
コメントありがとうございます。
本当に素晴らしすぎます、この作品は…。

『リナとガウリイの絡みが原作と比べてちょっとわざとらしい』
これは、自分もやや誇張してるかな…とも思いました。
ただ、原作は最終巻と4巻以外、控えめすぎるような印象もありますし、この話はこれで完結ということなので、個人的には全然問題とは感じない……というよりも、嬉しく思いました。
これがもし、続きものの話なら、二人の絡みはもう少し控えめにした方がいいとは思いますけど。

『ノアが泣き過ぎなこと』
確かに、ほとんどの場面でこの人泣いてますね(笑)
もう少し、泣く割合か、涙の量を減量してもよかったとも思います。
ただ、自分としても「重箱の隅をつつく」くらいの問題に過ぎないと思いますけど。

確かに、原作を物凄く読み込んでる感じが、作品全体から伝わってきますね…。
そして、作者の方は確実にスレイヤーズという作品を熱烈に愛しているだろう、ということも伝わって来ました。スレイヤーズへの理解度の高さもそうですが、好きでなければ、話を作る上で必然性の無い、込み入った設定をわざわざ作る必要はないはずですし…。
本当にこの作者の方は凄いです。

某週一のスレイヤーズと、この作品とでは、スレイヤーズへの理解度という部分で、あまりにも大きな開きが感じられてしまいます…。
それで思わず、上の文で、
「ある意味、今の時期にこれを見てしまったのは良かったのか微妙な気もします」
と書いてしまいました。
…心底、TV版を制作される方々には、この作品を見習って欲しいと思います。
この作品のレベルには、付け焼刃で到達できるとは思えませんが、現状のTV版は、付け焼刃すら身に付けていないと思える部分も多く、せめてそれくらいは身に付けて欲しいと切に思っています…。
2008/09/05(金) 02:51 | URL | だーくまろ #/I6ykovo[ 編集]
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